20/04/2024
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日本の社会保障制度について

社会保障制度とは、生活のなかでリスクに遭遇してしまった人や社会的弱者を社会全体で支えあう制度だ。ケガや病気、会社の倒産や解雇、離婚、死別などによって、自分の生活が一変してしまった場合に支援を受けられる制度のことで、この制度があるので、私たちは安心して生活することができる。

社会保障制度は、「社会保険」「社会福祉」「公的扶助」「保健医療・公衆衛生」の4種類。このうち、国民全員に関わるのが「社会保険」だ。社会保険は、病気やケガをした時の「医療保険」、高齢になった時の生活保障としての「年金保険」、介護が必要になった時の「介護保険」、解雇、倒産、退職、育児休業などで無収入になった時の「雇用保険」、仕事中にケガや事故に遭ったり、仕事が原因で病気になったりした時の「労働者災害補償保険(労災保険)」の総称である。社会保険は、みんなの保険料でリスクに遭遇した人を支える仕組みで、例えば公的な医療保険は、誰でもいつでも平等に医療を受けられるよう、国民全員の加入が義務付けられている。

一方、社会福祉は、子ども、障がい者や母子家庭、高齢者など社会的弱者への支援、公的扶助は生活保護など、生活困窮者への経済的支援を指す。保健医療・公衆衛生は、健康診断や予防接種、ごみ収集などをして、国民の健康と衛生環境を守ることだ。社会保険はみんなの保険料から給付されるのに対し、社会福祉、公的扶助、保健医療・公衆衛生にかかる財源は、税金からまかなわれる。